カンナビノール（CBN）って何？

カンナビノール（CBN）は、カンナビスに含まれるカンナビノイドの一種です。また、合成的に生産することも可能です。

CBNは、THCが熱、空気、光にさらされることによって分解されるときに形成される。希少なカンナビノイドを製造・開発するInMed Pharmaceuticals社のCEO、社長兼取締役のEric Adams氏は、「熟成・乾燥した大麻に、より高いレベルのCBNが見られるのは、このためです」と語る。しかし、CBNは、THCに関連する酔わせる精神作用の原因となることは知られていない。

・CBDとの違い
カンナビジオール（CBD）は、カンナビスに含まれる最も人気のあるカンナビノイドの1つです。CBNと似ていますが、CBDはTHCから直接派生したものではなく、むしろ植物内に独立して存在しています。

CBDはCBNよりも臨床の場でより広範囲に研究されており、主流の小売製品ではより人気があります。研究はCBDのいくつかの治療上の利点を支持していますが、CBNはまだそのリストに対抗することはできません。

CBDの利点は以下の通りです（ただし、これらに限定されるものではありません）。

・不安とうつ病の症状の緩和。
・多発性硬化症、癌、神経損傷などの症状に関連する痛みを和らげます。
・関節炎の症状を軽減する。
・レノックス・ガストー症候群とドラベ症候群という2つの稀なてんかんに対処する。

CBNとCBDの両方は、中枢神経系の機能に役割を果たし、体が内外の刺激に反応するのを助ける体内のエンドカンナビノイド系のCB2受容体と結合する傾向があります。CB2受容体は、主に免疫系の調節に関連しています。
 

・表皮水疱症の治療

研究者は現在、表皮水疱症（皮膚が簡単に水ぶくれになる一群のまれな病気）の治療薬としてCBNクリームを試験中である。現在、臨床試験の第2段階にあり、InMed Pharmaceuticals社は、CBNクリームが「正常な無傷の皮膚と開放創の両方によく耐え、創傷治癒の遅延を引き起こさないことを確認しました。CBNには抗炎症作用があり、「長引く炎症によって治癒が妨げられている慢性創傷の治癒に有効」と、インメッド社の前臨床研究開発担当上級副社長のEric Hsu氏は述べている。

・緑内障の影響と症状を軽減

InMed Pharmaceuticalsの研究によると、CBNは、目の奥にある視神経を損傷することで視力低下や失明を引き起こす緑内障などの目の症状の治療に役立つ可能性があるとのことです。高眼圧は緑内障と関連しており、その眼圧を下げることが緑内障の症状を遅らせる方法として知られています。

InMed Pharmaceuticalsのin vitro研究では、特定の網膜細胞を局所的なCBN配合物で処理すると、細胞が高い圧力条件にさらされたときに、高レベルの細胞生存をもたらすことがわかりました。CBNは、これらの試験でCBDとTHCを上回りました。CBNはまた、神経保護能力を示すことができます。つまり、自然な細胞死を大幅に減少または防止することによって、神経系の細胞や構造を保護することができます。

・慢性的な筋肉痛の緩和

2019年のラットの研究では、CBDと2つのカンナビノイドの混合物と同様に、CBNも筋肉の感作を減少させることがわかりました。研究者は、CBNが顎関節症（顎の筋肉、関節、神経の痛み）や線維筋痛症（全身に痛みが出る症状）などの慢性筋肉痛疾患の痛みを緩和する可能性を示唆していますが、臨床研究ではまだこの理論が検証されていません。

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