CBD用語集
2023/06/16
CBD用語集
- CBD
CBDは「カンナビジオール」(Cannabidiol)の略称です。CBDは、大麻植物(大麻サティバ)に存在する化学物質の一種です。研究によれば、CBDには抗炎症、抗不安、鎮痛、抗けいれん、抗吐き気などの効果がある可能性があります。そのため、CBDはさまざまな健康問題の管理に役立つと考えられています。
- CBN
CBNは、「カンナビノール」(Cannabinol)の略称です。カンナビノールもまた、大麻植物(大麻サティバ)に存在する化学物質の一種です。CBNは、大麻の成熟時にTHC(テトラヒドロカンナビノール)が酸化分解されることで生成される化合物です。
CBNは、CBDやTHCと同様にカンナビノイドの一種であり、特定の効果を持つことが示唆されています。CBDと比較してCBNは、より微弱な精神活性作用を持ちますが、THCよりも弱い作用を示します。
CBNはリラックスや睡眠を促進する作用があることから『眠りのカンナビノイド』と言われています。
- CBG
CBGは、「カンナビゲロール」(Cannabigerol)の略称です。カンナビゲロールは、大麻植物(大麻サティバ)に存在する化学物質の一種であり、CBDやTHCが合成される前の初期段階で生成される重要なカンナビノイドです。
CBGにはさまざまな可能性があり、研究によれば抗炎症、抗酸化、抗菌、抗がん、鎮痛などの効果がある可能性が示唆されています。また、CBGは神経保護効果や消化器系の調節にも関与していると考えられています。
- THC
THCは、「テトラヒドロカンナビノール」(Tetrahydrocannabinol)の略称です。THCは、大麻植物(大麻サティバ)に存在する主要な化学物質の一つであり、大麻の主要な精神活性成分として知られています。
THCは、大麻を摂取することによって中枢神経系に作用し、心や意識に変化をもたらします。一般的には、THCは嗜好品や娯楽目的で使用されることがあります。THCの使用による主な効果は、euphoria(快楽感)、relaxation(リラックス)、altered perception(知覚の変化)、increased appetite(食欲増進)などが挙げられます。
THCは、その精神活性作用や医療上の潜在的な効果から、さまざまな目的で研究されています。医療分野では、THCは慢性疼痛、吐き気や嘔吐の緩和、食欲増進、筋肉の緊張の緩和などの症状の管理に使用されることがあります。
なお日本では法律上、大麻取締法によりTHC製品の所持は違法とされています。
- テルペン(Terpene)
テルペンは、自然界に広く存在する有機化合物の一群です。これらは植物や一部の昆虫によって生産され、特定の香りや味を持つ揮発性の化合物として知られています。
植物において、テルペンは主に樹脂や芳香油の成分として見られます。テルペンの存在は、植物の種類や品種、成熟度、環境条件などによって異なります。また、テルペンは植物の防御メカニズムや生物間の相互作用にも関与しています。
テルペンは様々な香りや味を持つため、香料や食品、医薬品、化粧品などの製品に使用されることがあります。また、最近では大麻植物に含まれるテルペンも注目されており、それぞれのテルペンには特定の香りや生理活性効果があるとされています。
例えば、リモネンは柑橘類の香りを持ち、マーキンやベータカリオフィレンはスパイシーな香りを持ちます。また、リナロールやピネンなどのテルペンは、リラクゼーションや鎮静の効果があるとされています。
- アイソレート(Isolate)
アイソレートとは、特定の物質を他の成分から分離・単離し、高純度の形態で得ることを指します。
例えば、CBDアイソレートは、大麻植物からCBDを単離し、純度の高いCBDの粉末や結晶として提供される製品です。
CBDアイソレートには、CBD以外の成分は含まれません。
- ブロードスペクトラム(Broad Spectrum)
ブロードスペクトラムは、CBD製品の一種であり、ヘンプから抽出されたカンナビノイドやその他の植物成分を含みながら、THC(テトラヒドロカンナビノール)を取り除いたものを指します。ブロードスペクトラム製品は、カンナビノイドの幅広いスペクトルを提供し、他の植物成分の追加の利点を持つ一方、THCが検出されないか、法的に許容される範囲内に留まっています。
ブロードスペクトラム製品はアイソレートとは違い、他のカンナビノイド(CBD、CBG、CBNなど)やテルペン、フラボノイド、およびその他の植物化合物を豊富に含んでいます。これにより、エンドカンナビノイドシステム(ECS)への総合的な影響やシナジー効果が期待されます。
- フルスペクトラム(Full Spectrum)
フルスペクトラムは、CBD製品の一種であり、ヘンプから抽出されたカンナビノイドやその他の植物成分を幅広く含んだものを指します。これには、CBD以外のカンナビノイド(THC、CBG、CBNなど)やテルペン、フラボノイド、およびその他の植物化合物が含まれます。
一般的には、フルスペクトラム製品には、微量のTHCも含まれています。
フルスペクトラム製品は、CBDだけでなく、他のカンナビノイドや植物成分の相互作用による追加の利点を期待する人々に人気があります。カンナビノイドやテルペンの相乗効果によって、エンドカンナビノイドシステムへの総合的な影響や利益が期待されます。
ただし、フルスペクトラム製品には微量のTHCが含まれるため、日本では違法となっています。
ブロードスペクトラム製品やCBDアイソレート(THCを完全に除去した製品)を選ぶのが良いでしょう。
- アントラージュ効果(Entourage Effect)
アントラージュ効果とは、大麻植物やヘンプ植物に存在する様々なカンナビノイド、テルペン、フラボノイド、およびその他の化合物が相互作用し、協力して持つとされる結果的な利益や影響のことを指します。
アントラージュ効果は、単一のカンナビノイド(例:CBDやTHC)が単独で持つ効果以上の利益が、植物の複数の成分が相互作用することによってもたらされるという考えに基づいています。
大麻植物には100以上の異なるカンナビノイドが存在し、またテルペンやフラボノイドなどの植物成分も含まれています。これらの化合物が相互作用することで、個々の成分が持つ特性や効果が増幅され、独自の効果が生じると考えられています。
たとえば、CBDとTHCが共存するフルスペクトラムまたはブロードスペクトラムの製品では、CBDとTHCが相互に作用し、それぞれの特性を補完することでより効果的な結果が得られるとされています。さらに、他のカンナビノイドやテルペンなどの成分も加わることで、独自の利益や効果が生じる可能性があります。
重要な点として、アントラージュ効果は大麻植物の全体性に関連しており、単一の成分を分離したCBDアイソレートなどの製品では得られにくいと考えられています。そのため、フルスペクトラムまたはブロードスペクトラムの製品が、より包括的な効果を期待できます。
ですがCBDやその他のカンナビノイドの摂取量には個人によって異なります。
一般的なガイドラインとしては、初めてのCBD使用者は低容量から始めることがおすすめです。
また、安全な摂取を確保するために、信頼できるメーカーから製品を購入することも重要です。
ぜひGREENPEACEオンラインサイトをご覧ください。