CBDの市場価値は?
2023/06/13
世界のCBD市場価値
CBD(カンナビジオール)の市場価値は、非常に成長していると言えます。
CBDは大麻植物から抽出される成分であり、医療および健康製品としての需要が急速に増えています。
2019年に発表されたグローバルCBD市場の予測によれば、2024年までに年間167億ドルの価値に達すると予測されていました。
また、2020年から2028年までの間に、年平均成長率(CAGR)が25.6%で成長すると予測されています。
CBDの需要の増加は、健康とウェルネスへの関心の高まり、大麻の合法化の動き、およびCBDの潜在的な医療効果に起因しています。一部の国や州では大麻の合法化が進んでおり、これによってCBD製品の規制が緩和され、市場の成長が促進されています。
CBD製品の種類も多様化しており、オイル、カプセル、クリーム、VAPE、飲料など、さまざまな形態で入手可能です。
さらに、CBDは健康補助食品やサプリメント、スキンケア製品、痛みや不安の緩和に利用されることがあります。
ただし、地域によってはまだ規制や制約がある場合もあります。
法的な枠組みや規制環境は国や地域によって異なるため、CBD市場の成長は地域によって異なる可能性があります。
日本のCBD市場の価値は?
日本におけるCBD市場も成長傾向にありますが、まだ他の一部の国や地域ほど拡大しているわけではありません。CBD製品は一部のお店やインターネット上で入手可能ですが、日本国内での規制や法律により、CBDの販売や使用には制約があります。
日本では、大麻取締法によって大麻やその成分であるTHC(テトラヒドロカンナビノール)が厳しく規制されています。THCは大麻の主要な精神活性成分であり、CBD製品には通常、THCの含有量が極めて低いか(0.3%以下)か、ゼロに近い場合があります。したがって、THCを含まないCBD製品の販売が主流です。
一方、CBDの医療利用に関しては、日本国内での承認は限られています。
現在、日本では、特定の医薬品として認可された「エピディオレックス」が、特定の難治性てんかん症候群の治療薬として使用されています。ただし、一般的な健康補助食品や化粧品としてのCBDの使用は制限されています。
したがって、日本におけるCBD市場はまだ比較的小規模であり、規制環境も厳しいです。しかし、国際的なトレンドや需要の増加を受けて、将来的にはCBD市場が成長する可能性もあります。今後、規制の緩和や法的な枠組みの変更があれば、CBD市場がより広がる可能性がありますが、現時点では制約が存在していることを認識しておく必要があります。
総じて言えることは、CBD市場は急速に成長しており、将来的にもさらなる拡大が予測されているということです。