ヘンプとは?
2023/04/21
ヘンプとは?
CBDやCBD製品について情報を得ようとしたとき、マリファナ、ヘンプ、カンナビスという言葉を見聞きするかと思います。
これらはどれも大麻の意味合いを持つ言葉です。
ですがこれらの用語は、それぞれ微妙に言葉のもつニュアンスや使われ方は異なります。
今回はヘンプ(Hemp)について解説をしていきます。
ヘンプは、カンナビス植物の一種であり、主に産業用に用いられる麻の品種のことを指します。
麻の植物の利用価値は非常に高く、繊維用品や食用などさまざまな用途に用いれられます。
ヘンプは、繊維、紙、建材、衣料品、化粧品、健康食品、医薬品など、さまざまな工業製品の原料として使われます。
また最近では、ヘンプのバイオマスを利用したバイオ燃料や、ヘンププラスチックを使った自動車部品の開発なども進んでいます。
ヘンプは、持続可能な原料として注目されており、環境保護や地球温暖化対策にも非常に貢献しています。
ヘンプには、大麻植物の中でも、主にTHC(テトラヒドロカンナビノール)という物質がほとんど含まれません。
これは、品種改良によりTHCが極力少ない株が開発され、それを産業用ヘンプと定義し、アメリカなどの国で農作物として栽培できるよう法整備がなされるようになりました。
国によって異なりますが、アメリカではTHC含有量は0.3%以下、ヨーロッパでは0.2%以下といずれも低い基準値に設定されています。
日本でも産業用ヘンプの栽培や利用が行われています。
日本の産業用ヘンプは、主に繊維用途に利用されており、衣料品や紙、建材などの原料として使用されています。
日本では大麻取締法によりTHC含有量が0.3%を超える大麻を所持・栽培することは禁止されています。
そのため、日本の産業用ヘンプも、THC含有量が0.3%以下のものが栽培され、利用されています。
しかし、長年にわたる大麻取締法の厳しい規制により、海外のように広範な利用はまだまだ進んでいません。
日本国内での産業用ヘンプの利用拡大には、法規制の見直しや技術の進歩などが必要とされています。しかし、ヘンプは、従来の石油化学製品や木材などと比べて、環境に優しく、持続可能な素材として期待されており、今後も注目されるでしょう。