THCについて

THCは、大麻の花の中にある腺毛（せんもう）から抽出されます。

一般的に、THCの含有量が高い大麻を「マリファナ」と呼び、THCの含有量が低い大麻を「ヘンプ」と呼びます。

 

THCの含有量が高い大麻を吸引すると、高揚感や幻覚、幻覚的な状態に陥ることがあります。

THCは、脳の神経細胞に存在するエンドカンナビノイド受容体に結合することで、神経活動を変化させるとされています。

 

具体的には、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、時間感覚、記憶、感情などの認知機能や、身体的な感覚や運動などに影響を与えることが知られています。

THCは、医療目的で使用されることもあります。疼痛緩和、吐き気の抑制、食欲増進、筋肉の緊張緩和などに効果があるとされています。

 

また、THCには抗がん作用があるという研究もありますが、まだ確実な証拠は得られていません。

一方で、THCには多くの副作用や危険性があるとされています。

 

大麻使用による認知機能の低下、運転能力の低下、不安、幻覚、嘔吐、呼吸困難などの健康上のリスクが報告されています。また、長期的な大麻使用による精神障害のリスクも指摘されています。

 

THCには医療目的での使用もありますが、その健康リスクには十分な注意が必要です。